ただ「がんばってるね」って言葉が欲しくて、カフェに来るひとがいる。

いつも来るわけじゃない。多分、心がとても疲れてしまった時に来られるんだと思う。

そのひとは本当にがんばってると思うから、もちろんそう言うけれど。

他に誰からも、こんな簡単な言葉1つ、もらえてないのかと思うと、そのことが悲しくなる。

みんな「親は頑張って当たり前だ」と思ってるんだろう。
けれど、そのひとは、普通の何倍も頑張らなきゃいけない状況にある。

それでも親だから、我が子のためだから頑張るけど。将来への見通しのなさ、この頑張りの行きつく先がまるで見えなくて。

だから心がとても、疲れてしまうんだろう。

「がんばってますね、本当に、がんばってますね」
「親だからって、簡単にできることじゃない。本当に、よくされてると思うよ」

それを言っただけで涙がこぼれる。次から次へと、ポロポロと…。
どうして、このひとの周りの人達は。こんな簡単な言葉もかけられないの?

子どものために極限まで頑張ってるひとを支えずして。何が支援者だよとおもう。本当に思う。