障がい児家庭の“マイタイムライン”づくり・ワークショップ活動報告
2020/06/28
今日の「障がい児家庭のためのマイタイムラインづくりワークショップ」は、障害児家庭向けのマイタイムラインのひな型を作るためのプレの取り組みでした。
今日、完成させることが目的ではありません。今日のところは「まず、書いてみる」「経験者の話から知識を得る」「自分の立場で考えてみる」という段階です。
だからこそ、実際に被災した方にたくさん、経験を話していただきました。ご負担をかけた面もあると思いますが、大変、ありがたかったです。
以下、被災した方の発言から一部ご紹介します。
「今、振り返ると、あんなに必死に避難所の近くにいなくても良かった。どこかビジネスホテルにでも避難して、1週間くらいゆっくりしたほうが良かったような気がする。今思えば、片付けるのが1~2週間くらい遅れても、たいした問題じゃない。でも当時は、最初の1週間が勝負というか、情報を得るのに遅れてはいけないと思っていた」
「なんでもきっちりやろうとし過ぎると、メンタルをやられてしまう。大事なのは命。命さえあれば、なんとかなる」
「被災地では、トイレの確保が問題だった。汚れているトイレがとても苦手なので、小学校に避難すると、トイレがたくさんあるから、とても助かった」
「現金と、貴重品は持って出たほうがいいですよ。それさえ持っていれば、慌てて現地に戻らなくてもいいから」
「ドロボウに備えるために、戸締りはしていって」
「やっぱり避難は、早めにしてください。自衛隊に救助された人たちは、その日着るものにも困っていました。準備して早めに避難してください」
「でも、いつ避難するかについても家族で意見が割れたりするんですよね」
(災害があったときに、どんな支援をするのがいいのか、という参加者の質問に)
「中には、大勢には無理だけどと、親しい人にお見舞金を渡す例もあるみたい。私は、友人がこれで美味しいものでも食べてと見舞金をくれたので、焼き肉食べに行きました。ありがたかった。真備の時は局地的な災害だったので、川向こうでは普通に買い物ができた。だから私もイオンで必要品を買ったりしました。現金はありがたいですね」
等々…ペットを連れての避難はどうする等、参考になるお話は、枚挙にいとまがなかったです。
聞いた話、得た知識を、自分のものとして消化するのは、1日でできるようなことではないと思います。
「自分なら、自分の家庭なら、何が、ベターな形か」を考える機会に。
神原先生がお話されていましたが、避難先は複数考えること。あなたは、今の時点で、複数の避難先が、思いつきますか?
なかなか難しいですよね。今日参加された方も、完成形には持っていけなかったと思いますが、それが当たり前と思います。
今日まで、真備に足を運んだことがなかったかた。被災された方のお話を実際に聞いたことが無かったかた。
今日聞いたことを、ぜひ、忘れずに。自分の血肉に変えていただければと思います。
今後、自閉症の専門家の先生から、別の角度で「備え」についての勉強会も企画しています。
いくつかの試行錯誤を経て、1年かけて、障害児家庭向けの避難計画のひな型をひとつ作れたらな、と思っています。
今日の様子は動画編集してYouTubeにupしたいと思っていますが、多忙につき少し、お時間ください。
以下、今日参加してくださった方の感想をご紹介させていただきます。
「今日のワークショップで色々と教えていただきありがとうございました。
まだ、災害について他人事のように考えているなあと思いながらも、家族間でそれぞれの状況(家、学校、職場、その他)に応じての避難場所や連絡先等共有はしとかないといけないと思いました。
気になったことをすぐ質問してしまうので、でしゃばっちゃったなあと反省しつつも、詳しく教えていただけてとても嬉しく思います。
実際に被災された立場でのお話も勉強になりました。
今後も様々な企画があるとのことなので、楽しみにしています。ありがとうございました。」
今日も、お昼ご飯のときに、「韓国料理さらんばん」さんのご主人、金さんから、被災当時のことをお話いただきました。
この場で、この機会に、お話を聞けたことが本当に良かったと思います。ありがとうございました。
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