【活動報告】８月「病弱・難病の親のためのカフェ企画】

夏休み中の８月１９日に、「特化型カフェ企画」のうちの第２クール１回目、「病弱・難病カフェ」が開催されました。今回の特別ゲストは、後藤 智行 先生（日本精神保健福祉士協会 発達障害プロジェクトチーム・チームリーダー。アンティシペーションダイアローグ認定ファシリテーター）でした。

後藤先生に会の進行自体をお願いし、前半は「オープンダイアローグ」を保護者向けにかみくだいたお話をしていただき、後半は、参加者の皆さんに「対話による支援」を体験していただきました。普段の回だと自由に言葉が飛び交う感じなのですが、この日は順繰りにゆっくりと一人一人が後藤さんと対話していき、他の人は黙ってその話を聞いていました。一巡したところで後藤先生と安藤が「リフレクティング」を行い、とりあえずの体験は終了。本来はこれを２巡３巡していくと、それぞれから出る話がまた変わっていくはずです。

後藤先生からの「あなたが今一番心配に思っていることは」という問いに対し、みなさん最初は問題の周辺部分の話ばかり出てくるのですが、何度も繰り返し同じ問いをされることで次第に自分の心に焦点が合ってきて、核心に近づいていきます。１巡めだけの体験であっても、「自分の順番のときには言葉がうまく出てこなかったのに、他の人の話を聞いていたら答えが思い浮かんだ」という感想が聞かれるなど、人の話を聞くことで自分への気づきが生まれるという、いつもとは違う感触を得られたようです。

オープンダイアローグを当事者として体験するというちょっと特別で貴重な機会となりました。後藤先生、ありがとうございました。